なぜ、こんなにも時間がかかってしまったのか。
「LIVEの本当の醍醐味は生で見た者しか味わえない。カメラで撮った映像をそのまま見せても会場の雰囲気からはほど遠いものにしかならない。しかし少しでもあの時の熱気を伝えたい。」という想いから始まった編集作業に、H ZETT M独自の表現に凝り過ぎた結果である。
2夜限りで開催されたLIVE「ピアノイズ」では、鍵盤&ボーカルの常識を覆すアグレッシヴなパフォーマンスで、観客を驚愕させたH ZETT M。その約1年後、2008年4月、東京・福岡で各2日間のみ行われたLIVE「弾きまくりDESTROY」で再び姿を現した彼は、全く違ったアプローチで遊び心とエンテイナーぶりを見せつけた。“鍵盤の魔術師”さながらの超絶技巧はさらに磨きがかかり、また、サイケデリックなVJやライト・ショーで海外でも高い評価を得ているアーティスト集団OVER HEADSとのコラボレーションによる幻想的なステージに、誰もが酔いしれた。
「あの感動が忘れられない…!」「どうか映像化してください!」「いつまで待たすんだ!?」と、しびれを切らすファンからの熱い声が未だ寄せられる中、この貴重なショーがようやく映像化される。H ZETT M流裏切り満載、こだわり抜いて完成した今作。美しく大迫力のショーはもちろんのこと、収録曲は1stアルバム『5+2=11』、2ndアルバム『PIANOHEAD』からたっぷり堪能でき、“奇才”H ZETT Mの音楽家ぶりも十分に味わえる。これは、H ZETT Mが生みだした芸術作品の一つである。
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