最近では台湾を主な活動の拠点にしていた青鼻のピアニストH ZETT Mが国内活動本格復帰する。その第一弾として『未来の音楽』をこの度完成させた。オリジナルとしては2007年の『PIANOHEAD』以来約4年ぶり。その間、冗談か本気か分からないが完成度だけはやたらと高いすっとぼけ童謡カバーアルバムシリーズを突発的にリリースしてきた彼だが、本作はここへ来て”遂に本気を出した”と誰もが認めざるを得ない内容になった。グランドピアノ1台と彼の体だけで全26曲をレコーディング。この時代だからこそ生身の人間の可能性を追求してただひたすらに音楽を奏でる。シンプルながらも奥の深い、H ZETT Mの本質が浮かび上がってくるファン待望のピアノアルバムとなったにも関わらず自己陶酔に陥らず、全てをエンターテインメントに昇華出来る所がH ZETT MがH ZETT Mたる所以であろう。今作は、過去の作品にあった攻撃性は影を潜め、緊張感のあるクラシカルな楽曲がアルバムの大半を占めている。
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